スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    マニアック!

    日本では到底ありえない!というお店を発見した。これは、英国ならではかもしれない。
    どんなお店かというと・・・それは「World Speed Record Models」の専門店。つまり、速度記録を出したクルマとボートのスケールモデル屋さん・・・ホント? 本当です。英国NORWICHといえばLOTUS CARSのお膝元だけれど、ここにあるTOUCHWOOD MODELSというショップがそれで、1986年創業。当初はジャガーXK120やMGのペダルカー(足で漕ぐやつ)を作っていたということだけど、オーナーであるDelfさん(おそらくご夫妻)は、どうしても昔から興味のあったRecord Breakingのクルマとボート(!)の模型をオリジナルでやりたいと・・・。
    そして1995年についに・・・手始めが1/12のSir Malcolm CampbellのBluebird K4、そして、その後続々とブルーバードK3やK7などラインナップを拡充して、世界中から注文がある・・・!というから凄い。

    ちなみにブルーバードといえば、あの“Speed Kings”として語られる親子の父、Sir Malcolm Campbellさんが最初に建造したボート。キャンベルさん親子は、結局このブルーバードシリーズで、11回の水上の世界記録と、さらにクルマでは主にボンネビルやデイトナにおいて10回の世界記録をたたき出した英雄(詳しくはまた後日)。で、その子息、ドナルド・キャンベルさんのフィギュアまでもがここTOUCHWOOD MODELSのラインナップにあるのだから、これまた凄い!

    また、先日も少し触れたGar Woodさんの「Miss America X」の1/43スケールなどは、4基のパッカード(12気筒)が2基それぞれシャフトでつながっているところやスーパーチャージャーが搭載されているあたりまで詳細に再現されていて、非常に緻密で、おそらく世界的にも珍しい模型なんだろうと思う。ずっと興味があったというだけのことはあって、スペックにも非常に詳しく、キャプションを読んでいるだけで、そのボートのことに詳しくなれる。

    なるほど、世の中には、色々な人がいるなあ・・・というよりも、モーターリングというかモータースポーツへの興味というのが、何か特別なものじゃなくて、特にボートやヨットっていうと、ここ日本では「金持ちの道楽」的な目で見られることが多いけど、なんか、とても確立していてうらやましいなあ・・・と。机の上にこんな模型がひとつでも置いてあったら、ちょっと楽しい雰囲気だなあ・・・と感じた次第であります!

    このお店、行ってみたい!って思いませんか?(激しく!同意してくれる人は、ぜひ拍手をClick!)
    スポンサーサイト

    長い歴史がある

    「意外」、と感じる人がきっと多いと思う。「動力付きボート」によるスピード記録の歴史は、相当に古いのだ。色々調べていくと、記録として残っているのは1874年4月のもの。つまり明治7年の記録で、場所は英国。これは競技会というよりどのくらいのスピードが出たかの記録が残っているというもののようだが、Hydroplane Historyによれば、Felix Thackery Haigによる24.61mphがそのスピード。動力は、その時代らしく蒸気。その後ボートは、しばらく蒸気を動力として走らせていたようだが、1897年の英国、そして1902年のフランスでの記録がガソリンエンジンによるものとなっている。どちらもドライバー名は残っておらず、ボート名がそれぞれElaine(9.73mph)とMercedez(22.36mph)。おそらく後者のエンジンは自動車のメルセデスからのものだと想像できる。以降、入手しやすさや燃料の問題、機関そのものの重量などさまざまな理由から1900年代は、一気にSteam Boat からEngine Boatつまりモーターボートが主流となってきている。

    競技という面から記録を探っていくと、1909年のモナコ・レガッタにおいてBrasierの4気等エンジンを積んだハイドロプレーンボートが、初めて直線のスピード記録、41,089mphを残している。この記録に対して10,000フランとPrince Of Monaco Cupが授与されたというのは、いかにもモナコらしい。ちなみにこのBrasierとはヘンリー・ブラジエによるもので、1900年代初頭には4気等3400ccのエンジンを搭載したクーペモデルを発表している自動車メーカーだ。

    ボートのエンジンはこの後、クルマからだけでなく航空機やのちにヘリコプターなどからも転用され、スピードチャレンジの世界においては、モア・パワーの追求からガスタービンの導入、また、その推進力をプロペラだけに頼らず、ジェット推進をも取り入れ、桁違いの記録にのびて行くことになる。このあたりはクルマのドラッグレースと感覚的に近いと思う。

    さて、英国やフランス、モナコでの記録からさらに、アメリカでもこの時代から続々とスピード記録に挑戦する人物が登場する。そして記録は次々と塗り替えられているのだ。
    1920年から1930年にかけてGar Woodが4回の速度記録の更新を成し遂げている。記録は「Miss America 1」 による76,738mphから「Miss America 7」による 98,123mphと飛躍的に伸びてきている。同時期に英国ではHenry Segraveが1930年6月に、現在でもスピード記録の聖地として、数々の記録が更新されているあのLake Windermereにて98,76mphを「Miss England 2」によりたたき出し、アメリカ対英国の図式ができあがりはじめた。

    このようにスピードへの挑戦は一時も止まることはなく、今に至るまで続けられている。

    誰もが知っているあのドラッグレース(ゼロヨン)はアメリカ発祥の実にシンプルな、わかりやすいヨーイドン式のタイムアタックだが、ボートの世界も、2艇同時のスタートこそないが、直線で記録を競うのは同じ。今回、杉原さんが挑戦するタイムアタック、世界記録への挑戦も、直線での最高速を計測する。ゼロヨンと違うのは、計測区間が1kmで、ここを往復すること、そして往路と復路の平均速度を算出して、それが記録になると言う点。どのように走るかと言うと、500mの助走区間で加速、計測区間1kmを走りぬけ、次の500mで減速、ターン、そして来たコースを今度は戻り加速→計測→減速・終了というもの。持ち時間は(たしか?)20分。チャレンジはたったの1回。もちろん平水(波のある海ではやらない)を使うが、完全な無風状態というのは、そうそう無い。また往路は良くても、復路を走る際、往路で立てた曳き波が残っていたり、岸辺に当たってコース上に戻ってきたりと水面の状況は一定でない(ちなみに競艇場のコースサイドに、消波装置が付いているのを見たことがある。見た目は、金網のようなものでフィルターのように波を濾す感じ。これがあればいいのに!)。
    最高速チャレンジの最大の難関は、こうして、コンディションが非常にシビアであるということだ。英国のLake Windermereが、その昔から今でも最高速の聖地として挑戦の場所に選ばれているのは(想像だけれど)周囲の環境がそれを認めているということだけでなく、ある時期を選べば、相当安定したコンディションが保てる場所と言うことなのだろうと思う。

    こうして、1930年代頃にようやくエンジンボートが定着して、記録がすこしずつ塗り替えられ始め、100mph超え、150mph超え、そして第二次大戦後からはガスタービン+プロペラによる挑戦なども増え、プロペラ、ジェット推進それぞれにおいて、記録はさらに伸びてきた。何人もの挑戦者が現れ、さまざまなボートが作られ、色々なエンジンが搭載されて、そして、ついに1962年4月、アメリカのRoy Dubyが、航空機ロールスロイス/マーリン(Rolls-Royce/Merlin、おそらく12気等/OHC。あのスピットファイアに搭載されていた)エンジン搭載のプロペラ駆動ボート「Miss US 1」で200,419mph(322.54kph)をたたき出し、記録を樹立した。この金字塔ともいえる200mph(320kph)超えが、その後40年近く破られずにプロペラ最速の記録として君臨し続けることになるとは・・・。
    というわけで今回はここで終わり。2000年代に入り、更なる記録が生まれることになる・・・と言う話は次回(以降)に・・・つづく。

    最高速の称号はやっぱり魅力的!

    凄い記事を発見した。それはOcean Life誌の2010年4月号、つまり最新号なんだけど、その中のマイアミボートショウに関するリポートに、なんと200万ドル(2億円くらい?)をかけて作ったボートで、最高速アタックをする人物がいるという記事。
    OL誌のリポートによれば、そのボートは、大富豪であり数々のパワーボートレースで輝かしい実績を残してきたアメリカ人実業家、アル・コープランド氏のプロジェクトで、ボートの名はPhenomenon(フェノメノン)という。

    さすがにマイアミボートショウ、不景気を感じさせない出展があるもんだと感心して読み進めていくと、なんとそのスペックにまたびっくり。全長56ft、4基のガスタービンエンジンを搭載して、ドライブは4枚のプロペラ、最大出力12,000馬力・・・プロジェクト全体の開発費用が450万ドルというもの。うーん、これは我がKRS-001Xのライバル?なんだろうか。いやいや、プロペラ駆動といってもガスタービンエンジン(⇔レシプロエンジン=ピストンエンジン)ではクラスが違うか。しかし、写真でお見せできないのが残念で仕方がないが(OL誌をお買い求めください!)、とてつもなくスタイリッシュなカタマランだ。残念なことに、そのコープランド氏はボートの完成を待たずに病気でお亡くなりになったそうで、子息のコープランドJr氏が遺志を受け継ぎ、このプロジェクトを成功させるということだ。

    自動車の世界でもボートの世界でも、ホント、「一番」を求める男たちが尽きない。「世界最速」の称号の魅力って、きっと、その記録をモノにした人でないと理解できないものなのかもしれない。しかし、技術やチームワーク、経験といったもてるもの全てをつぎ込んだ末に、得られる可能性(!)が高くなる・・・と言う、つかめそうでつかめない、そんなところが、挑戦者が後を絶たない理由のひとつかもしれない。何より、そんなに凄いスピードをコントロールして水の上でも、陸でも走れるって言うのは、世界でもほんの一握りの人しかいないわけで、やっぱりとてつもない挑戦に違いない・・・なんだかよくわからない文章だけれど・・・。

    我がKRS-001Xと杉原さんは、来月予定のシェイクダウンに向けて、今着々と準備を進めている。

    プロフィール

    ◆牛原 陽彦◆ Haru Ushihara

    Author:◆牛原 陽彦◆ Haru Ushihara
    Welcome to Haru's blog on the Sugihara's World Speed Record Challenge 2010.

    水上の世界最高速を目指すKRS-001X/Team Sugihara(杉原 豊)を牛原陽彦がリポートするOVER360kphブログへようこそ。ハイドロプレーン、プロペラ駆動、レシプロエンジンで360km/h超えを目指します。

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    カテゴリ
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。