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    N.A. V8、8.2Lを6500rpmまで回した!

    testrun1007
    後部に大きく上がるスプレーの中に、水がプロペラによってかきあげられた結果できる独特の「カタチ」が見える。200km/hにわずかにとどかなかったが、
    杉原さんは十分な手ごたえをつかんだと同時に、目指すべきモディファイの方向性がよりいっそう見えてきたようだ。更なる別カットはこちらまで

    祝!第一関門突破! 詳しくは ◆「OPTION」◆ 10/26号で

    10月7日、テストランを再開した。前にもお話したように、ゲレンデの混雑を避けて8-9月は、工場内でモディファイを進めていたが、一通りのメドがたったので、テストラン再開となったのだ。

    この間、杉原さんは、工場内で、これまでに収集したデータに基いて、主にKRS-001Xの船体に手を加えてきた。エンジンは、あくまで、本番で使うキースエーカーのNAをチョイス。SC仕様に比べて低速トルクのないエンジンに手を焼いたが、それもほぼ解決の目安が立ったのだ。

    また、忙しい中の海外出張では、アメリカ・テキサス州にも足を運び、Jim & Sean McKeanさん親子と旧交を温めてきた。実はこのマッキーンさんと言えば、パワーボートの世界では知らない人はいない実力者。現在現役のドライバーであるジムさんの息子ショーンさんがまだ小学生だったころから、杉原さんは、このマッキーンさんとのお付き合いがあるが、そのショーンさん、今ではさまざまなスピードレコードのタイトルホルダーとなっているのだ。その記録と言えば

    ・Top Hydro World Speed Record : 126mph
    ・World Speed Record 700 Hydro : 130mph
    ・World Speed Record 500 Hydro : 126mph
    ・World Speed Record 350 Hydro : 113mph
    ・World Speed Record 250 Hydro : 107mph

    さらに

    ・2009 Top Hydro National Champion
    ・2009 Top Hydro US High Point Champion
    ・2009 APBA Hall Of Champion Inductee
    ・2007 Top Hydro National Champion などなど・・・

    そして、杉原さんは早速、現在のKRS-001Xのこともあれこれと報告。すると、さすがに最高速の世界のことだけあって、マッキーンさん親子も興味津々。さらには、貴重なアドバイスもあったとか。

    そして、実は、それまでのモディファイに加えて、そのアドバイスも取り入れたところ・・・・!!

    ここから先は、現在、鋭意連載中の雑誌「OPTION」の10月26日発売号(12月号)に詳しくレポートが載る予定なので、ぜひそちらを・・・「購入して!」ご覧になってください。

    シェイクダウン 再開!

    7月中旬からの真夏のハイシーズンは、水面が非常に混雑しているという理由で、水上でのテストをお休みしていたKRS-001Xと杉原さん。いつものゲレンデも、夏休みで水遊びに来ている人が多く、一般のボートやジェット遊びでにぎわっていた。そうした中で1000馬力の最高速艇のテストはありえないという理由から、主に工場内でのさまざまなメンテナンスやモディファイを進めてきた。

    また、KRS-001Xを応援してくれるという企業さんとのミーティングや、これまでは走りのチェックという意味合いに限定していた映像のシューティングも、積極的に行っていくことに決まった。
    実際、こうしたプロジェクトは、モノができればヨシ、ではなく、さまざまな人々の応援が必要だし、応援してくれた方々、企業さんには、できる限りの「メリット」をお返ししたいと思うもの。そうしたことを色々と考える期間としても(あまりにも暑くはあったが・・・)良かったのではないかと思っている。

    9月に入っても暑さは緩まなかったが、ここのところ、雨はうっとうしいものの、気温はずいぶんと落ち着いてきた。気温・湿度の高いコンディションでは、エンジンに多くの負担がかかるという意味からも、真夏のお休みは、特に今年の場合は正解だった。逆に言えば、これから空気が乾燥し、気温が落ち着いてくれば、パワーを引き出す条件がそろうことになる。そこで10月に入ってすぐに、シェイクダウンを再開することが決定した。10月中には、ある「大台」にのれればなあと、実はひそかに期待している。

    hangedbycrane


    ちゃくちゃくとシェイクダウン進行中

    前回のシェイクダウン(テスト走航)では、いくつかの問題がはっきりしたと書いた。
    そもそもの目的は、ハルの性能を見るためのテストだったわけで、実は、写真をよく見ると、大胆に手を加えていることがわかる。 左右のスポンソン(前)の前後長を大幅に短くしたのだ。接水面積を減らしたというか、つまり、大幅に短くしたことで、速度を上げていくにあたって、水に接している時間が短くなり、つまりプレーニングにかかる時間が短くなったというわけだ。そもそも完全オリジナルの艇体なのだから、どこにも答えは出ていない。作ったものをテストし、その結果を一つ一つ反映させていくしかないのだ。

    shakedrun0199.jpg
    スポンソン先端がセンターハルよりも上を向いているのがわかる。微調整を加え、ベストアングルを決めた。スプレーが出る=接水している、だか
    ら、前のスポンソンの離水状態は相当にイイ。この走りは、このままスピードを上げていけば、けっこうイケそうと思わせるものがある!


    この写真は、前回のテスト時のものだけれど、スプレーの上がり方に注目して欲しい。スポンソン後端から勢いよくスプレーが上がっているが、もしスポンソンの長さに手を加えなければ、水から離れず、つまりプレーニングに時間がかかりすぎることになってしまうことがお分かりいただけるだろうか?

    さらに、もっと細かく見るとスポンソンの先端とボート本体(センターハル)の位置関係が変わっていることがわかると思う。スポンソン長を変え、さらに上向きに調整し、接水抵抗を減らしているのだ・・・と書くと、タイヤ交換をする程度の労力(?)のように簡単に聞こえるが、何度も繰り返し走り、陸に揚げ調整、水に入れ走り・・・と実は気が遠くなるような作業の繰り返しだ。テストランでは、モチロン杉原さん自身がステアリングを握り、ありとあらゆることをチェックする。一方、スプレーの上がり方(水の抵抗との関係の結果だ)は外から見なければわからない部分も多い。で、毎回走りの映像(ビデオ)チェックとなるわけだから、これまた、本当に大変。ただ、杉原さん自身は、外からの映像と言うのは、あくまで事実の再確認であって、ドライビングしていれば、何が起きているかは、音、エンジン回転の上がり具合、プレーニングまでの時間、その他もろもろのインフォメーションでわかるとのこと。

    shakedrun0547.jpg
    リアのスポンソンにはスタビライザーを装着した。スムーズに立ち上がり、テールを安定させるために必要と判断したのだ。
    こうした、一見、細かいパーツの一つ一つが、信じられないような性能を発揮する


    前回のテスト(の写真)は、だから相当に走りこんで、ハルに手を加えた後の写真だった。で、このブログでは杉原さんの言葉、「4500まで回した」、と書いたが、実は、この回転数には意味があって、これ以上は回せなかったのだ。
    KRS-001Xは、レースボートではない。限られた時間内に最高速を出す、ここ一発が必要なボートだ。だから、何よりも下からきっちりトルクが出て、プロペラがロスなく水をかいて、可能な限り早くにプレーニングして、計測区間1kmの距離を走り、その間に360kphのスピードを出さなければならない。杉原さんがキースエーカーV8、8.2Lのエンジンを選んだのは、こうした理由によるものだが、当然、この1000馬力のパワーを確実に推進力に変えるには、それ相応のプロペラが必要となる。クルマで言えば、最高速アタッカーがエコタイヤをはいているわけがないのと一緒(?)で、そのプロペラが、じつは凄まじい、回転トルクを生み出しているのが、問題の発端だったのだ。

    テスト ラン

    sdrun1
    これがKRS-001Xの走りだ。

    当日はほぼ無風、周囲に行きかう船舶はまったくなく、水面はほぼフラット。杉原さんは、ライフジャケットを着てヘルメットをかぶり、一気にコースイン。小雨が降り、気温が10度にも満たない寒い中、ブロワー付きV8エンジンを載せたKRS-001Xの走りが、メディアに公開された。

    V8特有のヘヴィでメタルなアイドリングが迫力だ。エキゾーストノートが徐々に遠ざかるも、加速する姿に合わせるように、そのV8サウンドが高まっていった。ここ数日間に行われた第一段階レベルのハルのモディファイにまずは決着をつけ、今回はその確認が主な目的だった。杉原さんいわく「4500までまわしてみた。ここ数日間試行錯誤を続けてきたけれど、作業の方向性が間違っていなかったことが証明された。実は、ひとつ問題が発生しているけれど、その問題が何かって言うことも今日確信した。対策をしなければ次に進めないから、スグに取り掛かるよ。走りがどんどん良くなってきているけれど、スピードが上がってくるにつれ、それぞれのスピード域でまたさまざまなトラブルシュートが必要になるんだ」とのこと。

    こうして徐々に段階を経て、一歩一歩進んでいくのだから、シェイクダウンなんてひとことで言ってしまうけど、実に細かく、忍耐を求められるものであることがわかる。

    でも今日の走りの後の杉原さんの顔は、疲れてはいたものの、どこかうれしそう。そう、「見えている」のだと思う。ある程度の見通しがついてきているのではないだろうか・・・と勝手に想像してしまった。

    それにしても、このKRS-001Xの走る姿、かっこよすぎ!
    プロフィール

    ◆牛原 陽彦◆ Haru Ushihara

    Author:◆牛原 陽彦◆ Haru Ushihara
    Welcome to Haru's blog on the Sugihara's World Speed Record Challenge 2010.

    水上の世界最高速を目指すKRS-001X/Team Sugihara(杉原 豊)を牛原陽彦がリポートするOVER360kphブログへようこそ。ハイドロプレーン、プロペラ駆動、レシプロエンジンで360km/h超えを目指します。

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